YES・NOの強さ ルーシー・リー
再放送の日曜美術館で三宅一生さんが語る陶芸家「ルーシー・リー」を見ました。
2月に六本木ミッドタウンへ見に行った記事はコチラ
「LUCIE RIE」
彼女は、音楽ではマーラー、絵画ではクリムト、エゴンシーレ、
思想ではフロイトなどが名を馳せた19世紀末ウィーンのなごり残る
1902年オーストリア、ウィーンに生まれました。
1926年にウィーン工業美術学校を卒業、結婚、その後のナチスドイツの侵攻により
ユダヤ人であったことから1938年以降はイギリスにて活動をします。
その後シングルとなりイギリスにて創作をつづけることとなります。
三宅さんが彼女の作品は繊細で薄いのだけれど実に安定した存在感があると
おっしゃってました。それは彼女がたどって来た時代の流れに由来するようで
なにものにも揺るがない「核」が作品に伝わり、その器を手にする人にも
伝わっていくようです。
三宅さんとの話のなかでYESの時は静かに「YES」と、NOの時はきっぱりと
「NO!」 いさぎのよい方だったそうです。
この頃の方はほんとに時代に左右された世代で、でも「あきらめない」強さが
あるように思います。それが作品にでているのでしょう。
5月10日まで六本木ミッドタウンにて「うつわU-Tsu-Wa 展」やってます。
どうぞご覧になってください。
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